学域名 | 公衆衛生看護学 Public Health Nursing |
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代表者 |
教授 横山 美江
- Yoshie Yokoyama
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連絡先 | MAIL:yyokoyama@nurs.osaka-cu.ac.jp |
ホームページ | http://www.nurs.osaka-cu.ac.jp/chiiki_kango/ |
概要 |
「地域における保健師の保健活動に関する指針(厚生労働省健康局通知,平成25年4月)」にも示されていますように、公衆衛生看護学領域ではPDCAサイクルに基づいて保健活動を推進することが求められています。そこで、学部教育では、公衆衛生看護学の概念と基本的な公衆衛生看護活動、ならびに保健師に必須とされるスキルを学んでいただきます。さらに、大学院教育では、適切なエビデンスを活用し、PDCAサイクルに基づき保健活動ができるよう、エビデンスの適切な把握方法、活用方法など研究のスキルを身につけていただくための教育に取り組んでいます。 当研究室における研究については、世界に通じる研究を目指して、世界22か国との国際共同研究も推進しています。また、わが国では児童虐待に関する事件が多発しており、保健師活動においても、重要な取り組むべき課題となっています。そのため、児童虐待を事前に予防する手がかりを得るための基盤となる研究も推進しています。 その他、様々な研究課題にも取り組んでいます。 |
概要 |
近年、わが国では児童虐待に関する事件が多発しており、保健師活動においても、重要な取り組むべき課題となっています。本研究課題では、児童虐待を事前に予防する手がかりを得るための基盤となる研究を推進しています。例えば、母親の虐待認識に関する研究、父親の虐待的子育てに関連する要因の検討、若年妊産婦に関する研究、母乳栄養と育児に関する分析などを実施しています。 母親の虐待認識に関する研究では、虐待認識のある母親は全体の22.6%であり、5人に1人の母親に虐待認識があることが明らかになりました。虐待認識の内容は、各年齢を通じて感情的な言葉が最も多く、続いて叩くなどの行為が挙げられていました。詳細についてはホームページをご参照ください。このような研究を推進することにより、保健師活動で留意しなければならない点を明らかにしていきたいと思っています。これまで掲載された論文の詳細はホームページをご参照ください。 |
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概要 |
2007年から実施しているヘルシンキ大学との国際共同研究は、現在ではヘルシンキ大学のみならず、スゥエーデンのカロリンスカ研究所、イギリスのQueen Mary University of London、オランダのVrije Universityなど世界22か国の世界最大規模の国際双生児研究(CODATwins project)へと急速に発展しています。この双生児研究とは、1卵性双生児と2卵性双生児の特徴を用い、遺伝と環境の分析をする研究手法です。すなわち、1卵性双生児は遺伝的に全く同じであり、2卵性双生児はきょうだい程度の類似度を有します。この特徴を用いて遺伝と環境の影響を解析します。 CODATwins projectでは、人の体格が遺伝的にどの程度規定されており、かつ環境要因にどのように影響されるのかを出生時の体格から高齢者の体格に至るまで分析しています。これまで掲載された論文の詳細はホームページをご参照ください。 |
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概要 |
近年、わが国では児童虐待に関する事件が多発しており、保健師活動においても、重要な取り組むべき課題となっています。一方、フィンランドでは、児童虐待に関する事件は、ほとんど発生しておらず、日本の母子保健を取り巻く環境とは異なった環境を有しています。 フィンランドでは、妊娠中から出産後まで切れ目なく手厚い支援がなされるなどの優れた母子保健システム(ネウボラ)が確立しており、日本の母子保健政策、すこやか親子21(第2次計画)のモデルともなっています。現在、フィンランドの母子保健を統括しているフィンランド国立健康福祉研究所と国際共同研究を進めており、児童虐待予防を強化するための手がかりを得るような研究へと発展できるよう研究を推進しています。これまで掲載された論文の詳細はホームページをご参照ください。 |
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概要 | 当研究室では、保健師活動や保健師教育に関する研究も実施しています。例えば、東日本大震災後に全国の保健師がどのように派遣され、どのような活動をしたかという研究や、保健師教育の質を保証する地域看護学実習モデルの構築に関する研究、さらには保健師に求められる実践能力と卒業時の到達度における学生の自己評価に関する研究、保健師の現任教育に関する研究などを実施しています。これまで掲載された論文の詳細はホームページをご参照ください。 |
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概要 |
近年、世界一の超高齢化社会を突き進む我が国の高齢者世帯は、全世帯の4割強を占めており、かつ高齢者を支える生産年齢人口の減少化で、高齢者介護の支え手は減少の一途をたどっています。こうした超高齢化社会に伴い、養護者による高齢者虐待は、2006年に「高齢者の虐待防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(以下、高齢者虐待防止)」が施行されて以降も増加しています。 そこで、当研究室では、高齢者虐待とその関連要因を分析し、今後の高齢者保健における健康危機管理の在り方を検討する基礎資料とするための基盤研究を大阪市との共同で実施しています。 |
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