研究テーマ

3.児童虐待予防をめざしたフィンランドとの国際共同研究(ネウボラの保健師活動)

近年、わが国では児童虐待に関する事件が多発しており、保健師活動においても、重要な取り組むべき課題となっています。一方、フィンランドでは、児童虐待に関する事件は、ほとんど発生しておらず、日本の母子保健を取り巻く環境とは異なった環境を有しています。フィンランドでは、妊娠中から出産後まで切れ目なく手厚い支援がなされるなどの優れた母子保健システム(ネウボラ)が確立しており、日本の母子保健政策、すこやか親子21(第2次計画)のモデルともなっています。現在、フィンランドの母子保健を統括しているフィンランド国立健康福祉研究所と国際共同研究を進めており、児童虐待予防を強化するための手がかりを得るような研究へと発展できるよう研究を推進しています。これまで掲載された論文の詳細は業績の欄をご参照ください。

児童虐待予防をめざしたフィンランドとの国際共同研究(ネウボラの保健師活動)の業績

  1. Maternal subjective well-being and preventive health care system in Japan and Finland.
    Yokoyama Y, Hakulinen T, Sugimoto M, Silventoinen K, Kalland M.
    European Journal of Public Health. 28(4): 652-657,2018
  2. フィンランドのネウボラに学ぶ 母子保健のメソッド
    編著:横山 美江,Tuovi Hakulinen.
    医歯薬出版
  3. 【本場フィンランドのネウボラから学ぶ-これからの子育て世代包括支援】
    フィンランドのネウボラで活躍している保健師から学ぶ子育て世代包括支援センターの在り方
    保健師ジャーナル. 74(6):452-457,2018
    横山 美江.
  4. ネウボラで活躍しているフィンランドの保健師と日本の保健師活動の未来
    横山 美江.
    大阪市立大学看護学雑誌. 14:31-33,2018
  5. フィンランドのネウボラと日本の子育て世代包括支援センター
    横山 美江.
    地域ケアリング.20(9)43-47,2018
  6. 【本場フィンランドのネウボラから学ぶ-これからの子育て世代包括支援】
    豊中市の取り組み 地区担当保健師の活動強化と妊娠期からの多職種との連携支援
    岸田 久世, 横山 美江.
    保健師ジャーナル. 74(6): 472-477,2018
  7. 【本場フィンランドのネウボラから学ぶ-これからの子育て世代包括支援】
    梼原町の取り組み 地区担当保健師制の強化 切れ目ない支援の実現へ
    畠山 典子, 朝比奈 青里花, 大崎 和江, 芝岡 美枝, 田村 美智, 福島 富士子, 横山 美江.
    保健師ジャーナル. 74(6): 478-483,2018
  8. 【本場フィンランドのネウボラから学ぶ-これからの子育て世代包括支援】
    大阪市港区の取り組み ネウボラのエッセンスを取り入れた地区担当保健師による継続支援システムの構築
    福永 淑江, 横山 美江.
    保健師ジャーナル. 74(6): 484-489,2018
  9. フィンランド ―ネウボラの妊娠・出産・子育て―
    横山 美江, Hakulinen-Vitanen T.
    保健の科学.59(7):483-488,2017
  10. 【地域でつくる包括的母子保健の未来-"切れ目ない"妊娠・出産・育児支援をめざして】
    切れ目ない支援を推進するための保健師活動 日本でネウボラを実現するために.
    横山 美江.
    保健師ジャーナル. 72(1):14-19,2016
  11. フィンランドの母子保健システムとネウボラ
    横山 美江, Hakulinen-Vitanen T.
    保健師ジャーナル. 71(7):598-604,2015